チェックメイトの形
チェックメイトとは、逃れる方法のないチェックです。キングに安全なマスがなく、チェックしている駒を取れず、間に駒も置けません。メイトの多くはいくつかの形の繰り返しです。形を知っていれば、盤のどちら側でも来るのが見えます。
基本のメイト
クイーンかルークが1つ多ければ、相手のキングを盤の端へ追い込み、自分のキングも近づけて手伝わせます。ルークが2つあれば、キングの助けはいりません。
Qb7#。b6のキングがクイーンを守り、クイーンがa8の周りのマスをすべて押さえています。Rh8#。白のキングがa7とb7を押さえ、ルークが最下段に沿ってチェックします。Rb8#。1つのルークが7段目をふさぎ、もう1つが8段目でチェックします。こうして交互に動かすと、2つのルークでキングを端まで追い込めます。バックランク・メイト
キャスリングしたキングの前に動いていないポーンが3つあると、キングに逃げ場がありません。ルークかクイーンが最下段に入ればメイトです。キングの前のポーンを1つ動かしておく(h3など)と逃げ場ができ、危険はなくなります。
Rd8#。f7・g7・h7の黒のポーンが、自分のキングを閉じ込めています。スマザード・メイト
自分の駒に囲まれたキングは、ナイト1つでメイトされることがあります。ナイトのチェックは間に駒を置いて防げないからです。
Nf7#。g8のルークとg7・h7のポーンが、自分のキングの逃げ場をすべてふさいでいます。アラビアのメイト
隅のキングを、ルークとナイトでメイトする形です。ナイトがルークを守り、最後の逃げ場も押さえます。
Rh7#。f6のナイトがルークとg8を守り、ルークがg7を押さえています。アナスタシアのメイト
盤の端にいるキングの横のマスをナイトが押さえ、ルークが空いたファイルからチェックします。
Rh1#。e7のナイトがg6とg8を押さえ、g7は黒自身のポーンがふさいでいます。ボーデンのメイト
クイーンサイドにキャスリングしたキングの隣を自分の駒がふさいでいるとき、交差する斜めの線に並んだ2つのビショップでメイトします。
Ba6#。f4のビショップがb8とc7を、a6のビショップがb7を押さえ、d7とd8は黒自身のナイトとルークがふさいでいます。序盤の罠
スカラーズ・メイト
白のクイーンとビショップが、どちらもf7を狙います。初期配置でf7を守っているのは黒のキングだけです。
1.e4 e5 2.Bc4 Nc6 3.Qh5 Nf6のあと、Qxf7#。黒の最後の手はクイーンを攻撃しましたが、f7を守ってはいませんでした。防ぎ方は簡単です。3…g6でクイーンの線をふさぐか、3…Qe7でf7を守ります。そうすれば、早く出たクイーンが逆に標的になります。
フールズ・メイト
ありうる最短のチェックメイトで、黒の2手目で決まります。
1.f3 e5 2.g4のあと、Qh4#。白の2つのポーンの手がe1への斜めの線を開き、間に置ける駒もありません。f3やg4のように自分のキングの前のポーンを動かすと、キングへの線が開きます。序盤ではそのポーンに触らないでおきましょう。
レガールのメイト
白がクイーンを捨て、マイナーピースでメイトします。黒がクイーンを取ったときだけ成立します。
5.Nxe5 Bxd1で黒はクイーン得です。Bxf7+でキングの逃げ道はKe7だけになり、Nd5#で終わります。強い駒がただで差し出されたら、まず、それを取ると何が開くかを見ましょう。