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チェスのルール

このページは、2023年1月1日から施行されているFIDEチェス規則に沿っています。かっこ内は条文番号です。

盤と勝敗

白が先に指し、その後は交互に指します (1.2)。相手のキングを攻撃し、相手に合法手がない状態にすればチェックメイトで勝ちです (1.4, 5.1.1)。

自分のキングが攻撃されたままになる手は、決して指せません (3.9.2)。

盤は、それぞれのプレイヤーから見て右手前の隅が白いマスになるように置きます (2.1)。

白の手番です。初期配置 (2.3)。クイーンは自分と同じ色のマスから始めます。白はd1、黒はd8です。

駒の動き

ルークは縦か横に、ビショップは斜めに、クイーンはそのどちらにも何マスでも動けます (3.2–3.4)。この3つの駒は、ほかの駒を飛び越せません (3.5)。

ナイトは、自分と同じ縦・横・斜めの線上にない、いちばん近いマスへ動きます。L字の先の角です (3.6)。飛び越し禁止はルーク・ビショップ・クイーンだけの決まりなので (3.5)、間に駒があってもナイトは止まりません。

キングはどの方向にも1マス動けます (3.8.1)。

ポーン

ポーンはまっすぐ前の空いたマスへ1マス進みます。最初の1手だけは、2マスとも空いていれば2マス進めます (3.7.1, 3.7.2)。駒を取るときは斜め前へ1マス進みます (3.7.3)。

アンパッサン

相手のポーンが2マス進んで自分のポーンの横に並んだら、1マスだけ進んだものとして取ることができます。できるのはその直後の1手だけです (3.7.3.1, 3.7.3.2)。

白の手番です。黒がd7–d5と指した直後です。e5のポーンはd6へ動いてこのポーンを取れます(exd6)。ただし今だけです。

プロモーション

ポーンがいちばん奥のランクに着いたら、同じ色のクイーン・ルーク・ビショップ・ナイトのどれかに必ず替えます。新しい駒はすぐに効きます (3.7.3.3, 3.7.3.5)。取られた駒の中から選ぶ必要はないので (3.7.3.4)、クイーンが2つになることもあります。

白の手番です。e8=Q:ポーンがe8に進み、クイーンに替わります。

キャスリング

キングがルークの方へ2マス動き、そのルークがキングの通過したマスへ移ります (3.8.2)。

白の手番です。キングサイドではキングがg1、ルークがf1へ。クイーンサイドではキングがc1、ルークがd1へ動きます。

もう二度とキャスリングできない場合

キングが一度でも動くと、両側ともキャスリングできなくなります。ルークが動くと、そのルークの側ができなくなります (3.8.2.1)。元のマスに戻っても権利は戻りません。

今はキャスリングできない場合

問われるのはキングが通るマスだけです。クイーンサイドではルークがb1を通りますが、b1が攻撃されていてもキャスリングできます。

白の手番です。キングが通過するf1をビショップが攻撃しているので、今はO-Oを指せません。キングもルークも動いていないので、f1が安全になればまた指せます。

チェック

相手の駒に攻撃されているキングは、チェックされています。その駒が自分のキングにピンされていて実際には動けなくても同じです (3.9.1)。チェックはすぐに解除しなければならず (3.9.2)、方法は次の3つです。

対局の終わり方

勝ちになるのは、チェックメイト (5.1.1)、相手の投了 (5.1.2)、相手の時間切れ (6.9) です。

引き分けになるのは、手番のプレイヤーがチェックされておらず合法手もないステイルメイト (5.2.1)、どちらも絶対にチェックメイトできないデッドポジション (5.2.2)、双方が1手以上指した後の合意 (5.2.3) です。

黒の手番です。黒はチェックされていませんが、キングには安全なマスがなく、ほかに動かせる駒もありません。ステイルメイトで引き分けです。

チェックメイトとステイルメイトの違い

チェックメイトステイルメイト
チェックされているされていない
合法手なしなし
結果勝ち引き分け

投了や時間切れでも、相手がどんな合法手の連続でもチェックメイトできない場合は、負けではなく引き分けになります (5.1.2, 6.9)。

メイトに駒が足りない場合

規則には「戦力不足」の一覧はありません。基準は5.2.2のデッドポジションです。どんなに下手な手でもよいので、何らかの合法手の連続でメイトになりうるか。キング対キング、キングとビショップ1つまたはナイト1つ対キングは、決してメイトになりません。

ナイト2つ対キング単独は違います。メイトを強制はできませんが、守る側がミスをすればメイトになりうるので、FIDEの規則では対局が続きます。サイトによっては引き分けとして扱います。

同形反復と50手ルール

同じ局面が3回目に現れたとき、または双方がポーンを動かさず駒も取らずに50手ずつ指したとき、プレイヤーは引き分けを申請できます (9.2, 9.3)。5回の反復または75手になると、申請しなくても引き分けです (9.6)。

同じ局面とみなされるのは、手番が同じで、同じ駒が同じマスにあり、指せる手がすべて同じ場合だけです。1回目にはキャスリングやアンパッサンができたのに後ではできない場合、別の局面として数えます (9.2.3)。

実物の盤で指すときのルール

わざと触った駒は動かさなければならないタッチムーブ (4.3) や、指すたびに時計を押すこと (6.2.1) は、盤を挟んで指す対局の決まりです。画面上では、駒を置くかタップしたときに初めて手が確定し、時計も自動で切り替わります。

このサイトでの扱い

申請を受ける審判がいないので、3回目の反復や50手目に達した時点で引き分けになります。

メイトが不可能な局面として、3種類を判定します。キングだけの場合、キングとビショップ1つかナイト1つ対キングの場合、キング以外がビショップだけで、すべて同じ色のマスにある場合です。

投了や時間切れの後に引き分けとするのは、相手がキングだけのときに限ります。ポーンががっちり組み合って動けない局面など、ほかのまれなメイト不可能な局面は負けとして扱います。